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IKEAのサポートが感動的だった話

最近IKEAスウェーデン発祥の家具専門店。最近中国地方に出店する為の土地を取得したらしい)に行った時、店員さんの対応に感動したので、その一部始終を記そうと思います。

テレビボードの歪み

事の始まりは、新しく買う予定のPCデスク置くスペースを確保するために、家具の大移動を行っていたときのこと。移動しようと動かしたテレビボードの天板に、おかしな撓みがあることを発見しました。普段間近で見ることがなかったので気付きませんでしたが、テレビボードの天板が真ん中に向かって沈んでいて、今にもテレビが倒れるのではないかというくらい変形しています。

▼散らかっていて見苦しいですが、こんな感じ。f:id:Lioven:20141121041252j:plain

このテレビボードに乗せているのは37インチの液晶テレビで、薄いと言えば薄いのかもしれないけれど、“ブラウン管と比べれば”というくらいで、決して軽くはない2007年頃のモデルです。テレビボードは2年前くらいにIKEAで買ったもので、大きさ的には37インチよりも大きなテレビを置けるくらいの幅があります。

いくら重いとは言え、テレビの重みでテレビボードがたわむというのはいただけない。とは言えまだ壊れたわけじゃないし。かと言ってどうにか安全なバランスを取れる構造にもなっていない。たわみを発見した時の僕は「危険だな」とは思いましたが、「次引っ越すまで耐えてくれればいいかな」とも思ったので、たわみの原因である真ん中を支えるジャッキやツッパリ棒で対処しようと思っていました。

改良版との遭遇

それから少ししてPCデスクを買いにIKEAに寄った時、「ついでにテレビボードの修理とか、サポートが受けられないか聞いてみよう」と思い、IKEAのテレビボードコーナー立ち寄ってみてビックリ。なんとそこにはウチにあるテレビボードの改良版が置いてあったのです。ちょうどテレビの重さでたわみが出てしまう部分に支えとなる板が追加されていますが、それ以外は外観も全く同じものです。

▼真ん中に板が追加された改良版テレビボードを発見。f:id:Lioven:20141121041301j:plain

これは同じテレビボードで不具合が多発したという事だろうか。IKEAもこの家具の弱点を把握しているなとら話も早いと思い、近くにいた店員さんに事情を聞いてもらいました。その店員さんは「返品カウンターへ行ってみてください」と言うので、買い物を終えて、荷物の発送コーナーの横にある返品カウンターへ行ってみました。

返品カウンター

実はこの時点で、該当のテレビボードの領収書は持って来ておらず。家に帰っても領収書があるかどうか定かではありませんでした。そこで領収書は無いけれど「以前荷物を発送した時の履歴が残っているはずだから、そこから購入履歴を辿れないか」と聞いてみました。ただ残念ながらこの数年の間に配送業者がヤマトから佐川に変わった関係もあり、購入履歴で商品を辿る事は出来ませんでした。

しかしダメ元で天板の歪みの状態や、改良モデルが展示してあったことなど詳しく説明していると、なんと改良モデルと交換してくれるということになったのです。まぁ、ここまではよくある話ですが、ここからがビックリ。問題のない商品と交換してくれるだけでもありがたいのですが、なんと返品カウンターの店員さん、その場で交換品の発送手続きをしてくれたのです。領収書もなく実物の写真を見せたわけでもないのにです。

言ってみれば、僕はそのテレビボードをいつ買ったかも証明できないし、ましてや買ったこと自体証明できないわけです。勿論僕はちゃんと商品を買っているし、嘘をついたりもしていません。でも普通なら領収書を持って出直して来いと言われてもおかしくないはずです。それなのにその店員さんは、その場で発送手続きをしてくれ、届けて欲しい日時を指定し、着払いの返送用紙も送ってくれると言ってくれました。

その返品カウンターの店員さんの丁寧かつ真摯な対応に、僕ら夫婦はただただ感動しました。これを神対応と言わずして、何を神対応と呼べば良いのか。その日は返品カウンターに行く前に、本来の目的であったPCデスクをIKEAで購入しましたが、全然関係ないのに「その選択で良かった」と思えたのは、その店員さんの気持ちの良い対応のおかげです。PCデスクが多少不良品でも笑って許せるような気がします。

もちろんこの対処は、該当の商品の欠陥をしっていての対応だったのかもしれませんし、領収書を確認するでもなく、何処かに問い合わせるでもなく返品に応じる辺り、返品カウンターの店員さんはIKEAの偉い方だったのかもしれません。でもなんであれ、良い接客であったことに変わりはないですよね。ただでさえ便利で楽しいお店を、更に好きになりました。「“情けは人の為ならず”とはよくいったもの」と、しみじみと思う出来事でした。

おわり。