愛に生きるライオン

おもしろき世をことさらにおもしろく

「SNSで炎上する若者」を見て思う自分の子育て

最近ずっと気になっていることを書いてみる。ここ最近よく目にする「SNSで炎上する若者」問題。見ててやるせない気持ちになるこの手のニュース。自分も親になろうという今、「どうすれば自分の子供がそういった間違いを起こさないように導くことができるか」とよく考えます。

失敗してこそ成長がある

まず、ネットリテラシーがどうという話もありますが、そもそも冷蔵庫に入ったり、悪さ自慢をして炎上する若者の多くは意外といい年齢であることが気になります。アルバイト中に何かをするという事例が多いことを考えると、16歳以上の若者が多い印象です。人間誰しも若いうちは悪さのひとつもしたくなるし、人の迷惑を省みることなんてない。思春期なんてそんなもんです。15、6歳なんてそんなもんです。ただ、「大学生が馬鹿やって内定取り消し」なんてニュースを見ると、流石に二十歳にもなって何やってんだとは思います。

人は失敗してこそ成長できるものです。自分が失敗して、その痛みがわかるからこそ人を思いやることができるようになり、人に優しくなれるのではないでしょうか。だから若者は大いに失敗すればいいと思っています(勿論犯罪は許されませんが)。僕も馬鹿ですので、子供に何かを強要しようとは思いません。勉強できなくったって、多少グレたって、人を思いやる気持ちがあればいいと思います。自分で善悪を考える人間になってくれればいいと思います。

仲間にそそのかされて犯罪を犯すのではなく、自分で失敗を繰り返して成長して欲しい。自分一人で虚勢も張れないくせに、群れている時だけ強気になる中身の無い人間にだけはなってほしくない。群れているからこそ出来た武勇伝ほどサムいものはありません。 最近のニュースを見ていてそんなことを思いました。

子は親の鏡といいますが

ケータイやスマートフォンなどを持つことが当たり前の時代で、ネットに繋がっていることが当たり前。 そんなSNSが浸透する前のネットを知らないような今の若者は、SNSがどういったものか理解する前に、友達が使っているから使う。そんなデタラメな順序で、知らないうちにプライベートを晒しているのではないでしょうか。

僕らの世代は親からネットの危険性を教わったりはしていません。自分たちで順応してきた世代です。でも今は昔より便利で簡単です。情報も溢れ、何でも調べることができます。覚えるまでもなく、お金をかけることなく、わりと何でも出来てしまいます。誹謗中傷でストレスを発散する大人に混ざって、同じことをするのも簡単です。そんな環境を善悪の区別ができる前の子供に与えていいのでしょうか。

少なからず自由に生きることが出来るこの日本では、自由に生きることのリスクも大人はよく理解しなくてはいけないと思うのです。自由にネットに繋がれる時代だからこそ、大人がリスクを理解して、子供に伝えなくてはいけないと思うのです。デジタルネイティブと囃し立てるのはいいですが、育児放棄のための言い訳になってやしないでしょうか。

子供が学校に行くようになったら当然ゲームやケータイを欲しがるでしょう。そして与えないと仲間外れにされたりするらしいです。だから与えない訳にはいかないという理屈で子供に与える人もいるらしいです。僕はこの流れが納得出来なくて、今から恐怖しています。大人がそんな無責任でいいのでしょうか。これも世間との関わりが無くなってきた時代だからでしょうか。

以前、家族で信号無視をしている人たちを見かけました。家族と一緒にいるのに常にケータイゲーム機やスマホを離さない子供をよく見ます。スマホの画面ばかり見ている親をよく見ます。そんな家族を見てると悲しくなります。子供は大人が思っている以上に大人を見ているんです。そんな親の姿がその子の普通であり、価値観の基準になるんです。そんな無責任な大人たちの子供と一緒に、自分の子供を学校に通わせなければならないと考えると、それだけでどんなホラーより恐ろしい。

心構え

LINEで繋がるのが当たり前になっているのか知りませんが、子供のうちからSNS疲れとかになって欲しくない。そりゃあ、早いうちにパソコンに触れられることでいいこともあるのかもしれませんが、パソコンを無条件で与える前にやれること、やっていいことを大人がわかってないといけないと思うのです。とは言え子供の吸収力を前に、自分が子供よりITの知識を持っていると思いこむのは危険です。

実際、僕の周りにもTwitterFacebookもLINEもよく分からず使っている大人がたくさんいます。そういう人たちは自分が何をしているのかなんとなくでしか分かっていないのだと思います。そんな大人の子供がスマホを手に入れたら……もう何が起きてもおかしくないですよね。あ、まるで自分が何でも分かってるみたいに言ってますが、僕自身セキュリティについての知識は低いと思うので、自戒の念も込めて思うことです。

でも、まだ自分で責任が取れないウチは、親が守ってあげないといけません。子供の前でガジェットを弄らない、というより時と場合をわきまえる事を教えて恥ずかしくない親になりたいと思います。今はまだどうするのが正しいのか僕にも分かりませんが、ちゃんと子供と向き合って次の世代を明るいものにする手伝いをしたい。そのためにウザがられても、煙たがられても、全力で子供にぶつかっていきたい。と、結局精神論です。

あぁ、僕は良いパパになれるのだろうか。