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iPhone5を10日使ってみた雑感

Medium 8018557618photo credit: WarzauWynn via photopin cc

iPhone5を手に入れて昨日で10日が経ちました。既に手に馴染んで来た感じもするiPhone5について思う事や、設定したことなんかをメモしていこうと思います。

持ってみて

開封後に、触ってみて「軽ッ! 薄ッ!」と事前に知っているので当たり前でありながらも、結構すごい進歩に感動しました。因みに僕はこれまで通りSoftBankにしました。

ブラック or ホワイト

僕が買ったのはiPhone5のブラック&スレート。3G、4Sと連続してブラックを使ってきたので次はホワイトでもいいかと思っていたのですが、発表されたiPhone5のフレームが黒いのを目の当たりにするとその美しさはブラックの方が際立っていると思えたので、三度目のブラックを選択。その後、フレームのエッジ(角)部分が傷付きやすいとの噂を耳にした時は「ブラックは失敗だったか!?」と少し焦ったりもしました。

予約段階での噂だったため、ちょっと心は揺らぎましたが、その時点で予約し直しても手に入らなくなるし、発売日に並べる状況でもなかったので特にホワイトに変えるということはしませんでした。

そしてiPhone5到着。実物のiPhone5ブラックは傷の不安も吹き飛ばすほどの渋くてカッコ良い。実物を見るとブラックの美しさは最初の印象と変わらず良いのですが、家電量販店などに置いてあるホワイトを見て、ネットで見たイメージよりも高級感があるのにも驚いた。結局一概にどちらが良いととも言えないというのが僕の感想。

iPhone 5のブラックはキズが付きやすい!?〜海外の実機レポートで判明
「iPhone 5」問題報告:接続やボディの傷など « WIRED.jp

ブラックの良い点、悪い点

そうは言ってもブラックとホワイトではずいぶん違う点もあります。それは透明系ケースとの相性です。黒は全ての色を殺すが、白は全ての色を活かす。明るい色や透明なケースの発色を特に気にしないのであれば問題無いのですが、個人的には鮮やかなケースを付けたいと思った時に、ものによっては綺麗ではなくなるのがちょっと残念。そんな時はホワイトも良いなと思う。ケースも含めてiPhoneを楽しみたい僕にとって、これはブラックとホワイトの大きな差。

逆にホワイトよりブラックが良いというポイントは、iPhoneをOFFにした時の画面の存在感があまり無いというところ。FaceTimeカメラやスピカーもホワイトよりさり気なく見えるのがいい。そしてiPhone5ならではのブラックの良さは「iPhone5の画面サイズに対応していないアプリでも、画面上下のオビが気にならない」という事。黒に対して黒の帯が入っても、あまり気にならないので「このアプリは非対応」とパッと見分かりません。地味ですがこれもブラックの利点だと思っています。各種アプリのiPhone5の4インチサイズへの対応も早いので、暫くすればこの利点も無くなるのですが、それはそれで喜ばしい事。

そして僕がブラックを選んだ決めては、何度も言っているようにフレームも含めて黒になったこと。iPhone4Sではステンレスのフレームが目立つシンプルな作りであったのに対し、iPhone5ではフレームやAppleマークも含め黒になり、グッとシックな感じになったのが好印象。というか格好良過ぎ。キラキラと存在感を放つフレームのエッジ部分も、真正面から見た時にiPhoneをより美しく見せてくれる。そして僕が思うブラックの最もナンセンスなポイントも同じくフレームのエッジ部分。どうやら傷が付きやすいのはここらしく、しかも傷が付いた箇所は下地のシルバーが見えると聞きます。

傷付きやすい素材をあえて選んだのはAppleの怠慢だろうか、技術的な妥協だろうか、と変に勘繰ってしまう。僕にとって、傷が付きやすいかどうかより、下地がシルバーであるという事の方が問題なんだ。公式発表では「傷付きやすいのは仕様です」と言っているらしいが、そもそもそんな事ならフレームを見せかけだけで黒くしなくていいとすら思う。こんな風に考えを巡らす事はありましたが、実際実物を手にした満足感でそんな不満は消し飛んだ(今の所は)。とりあえず今はiPhone5らしさが際立つブラックにしてよかったと思っています。

バックアップについて

今回iPhone5iPhone4Sのバックアップから復元するにあたって、iCloudからのバックアップを選択した。すると、復元に果てしなく時間がかかるようだったので、暫く放置して出かけてしまった。夕方帰宅すると流石に復元は完了していたのですが、そこでひとつ気になる点が。iCloudでデータのバックアップを選択したアプリのデータの復元がされていないような気がするのです。単純にiPhone4Sでインストールしてあるアプリが並んではいたものの、ログインパスワードやアプリ内のデータは復元されず。別にそれでも困ることは無いのですが、少し気になったので、一度リセットし、iTunes経由で復元し直してみました。

すると今度は、iPhone4Sでインストールしていたアプリは再現されなかったものの、同じアプリをダウンロードし直すと、アプリ内のデータはそのまま残っていました。ログイン情報やアプリ内に残したデータも再現できた。アプリが無いのにアプリのデータが保持されているという、この辺の仕組みはイマイチ分からないのでちょっと気味が悪いのですが、これで改めて設定し直す事もなく、快適にiPhone5を使い始める事が出来ました。iPhone4Sでも特に不満はなかった僕ですが、各種アプリの起動もこれまでになく早くなっていて、興奮覚めやらぬ毎日です。

アクティベート、機種変更

上記のように4Sからの復元に手間取ってしまい、SIMの切り換えが入手当日中に完了できませんでした。iPhone4Sからの機種変更(オンライン経由でのSIMカードの切り換え)に受付時間があるのを知らなかったので、いざ「iPhone5を弄るぞ」と思った時には受付時間を過ぎていた。おかげで当日はお預けを食らってしまいました。オンラインでの機種変更受付時間は9:00〜20:30の間。この時間意外だと切り替えが出来ないので要注意です。

ご利用前のお手続き・設定|ソフトバンクオンラインショップ

仕方が無いので、初日はWi-Fi環境で我慢しました。ただ、最初はWi-Fiの通信速度も劇的に早くなったように感じ、感動しました。やっぱりメモリが1GBになったからだろうか? 聞くところによると、今回の5からは念願のメモリ1GB、デュアルコアCPU搭載らしい。

iPhone5のベンチ結果登場!GALAXY S3を超える | ガジェット速報
【iPhone 5】「iPhone 4S」とベンチマークテスト比較 | [N]

そして翌朝9時にようやく切り替え作業完了。暫く4Sも5も「圏外」表示のままだったので困ったけれど、一度iPhone5を再起動させると繋がりました。お馴染みの5本アンテナに「SoftBank」そして「3G」の文字。「くそーやっぱりLTEはダメだったか」と思ったのも束の間。「3G」が消えて「LTE」の文字があるではありませんか! 自宅がLTE圏内だったのは予想外でしたが、嬉しい誤算。早速Safariブラウジングをしてみた。

LTE早過ぎる! 快適すぎる! Wi-Fiより早いんじゃないかというスピードに感動。因みに、元々電波状況が悪いと思ったことはないのですが、暫くしてSoftBankから「あなたの家の近くに基地局ができて電波が改善しますよー」というメールが来た。結構頑張ってるなSoftBank

iOS6について

iPhone4Sをアップデートしなかったので、iPhone5でようやくまともにiOS6に触れることができた。以下僕が感じたiOS6の良い点、悪い点を簡単に書き出してみる。

良い点

 

  • 各種UIのリデザイン
  • 辞書登録が簡単になった
  • Safariランドスケープモードでの全画面表示
  • Safariランドスケープモードでのテンキー入力(iPhone5専用)
  • SafariiCloudタブ同期
  • Safariで新規ページを開く時に、タブの一番最後まで飛ばなくなった
  • パノラマ撮影
  • ムービー中の写真撮影
  • メールのリロード
  • メールのVIPフォルダ
  • おやすみモード追加
  • 通知メニューからのツイート機能
  • 時計アプリのアラームにミュージックの曲が使えるようになった
  • 無料アプリや購入済みアプリのダウンロードに認証が無くなった

悪い

 

  • AppStoreデザイン統合(iPadではみやすいがiPhoneでは見辛い)ひとつひとつのアプリのカード型デザインは好き
  • Podcastのアプリへの統合(各種エピソードの説明文が一覧で見れなくなった:解決策アリ)
  • YouTubeアプリの廃止
  • Safariのメニュー画面(シェアメニュー?)のデザイン
  • iTunesアプリの「オーディオブック」タブの文字のはみ出し
  • マップ全般

こんなところだろうか? Passbookに関してはまだ使ったことがないから分からないし、Siriの諸々のパワーアップはそもそもSiri使わないから特に良いとも悪いとも思わない。終始ネタにされているマップを触ってみた印象は「ん? そんなに悪くもないんじゃないか?」という印象でしたが、使ってみるとこれが酷い。まず元々あった経路検索から電車の乗り継ぎが排除されてしまっていること。東京暮らしで電車乗り継ぎ検索出来ないのがどんなに不便なことか。

経路検索をして「電車マーク」があるので行けるかと思えば、電車の乗り継ぎ検索が出来るアプリを提示される……。そもそも3Dにするのはいいけど、マップとしてまともに機能してからの話だろ。と思う。

iPhone5のケースのカメラ穴が大きい理由

本体には関係が無いことですが、iPhone5になってから、ケースのカメラ部分の穴が広く取られているのが目立ちます。カメラ部分の穴が軒並み大きいのが不満だったけど、Appleガイドラインにそう記載されていると、タッチラボさんのエントリーにて判明。ちょっとスッキリしました。カメラの性能が悪いってAppleクレーム入れたりしないから、もっとカッコ良いケース作ってください、何処かのケースメーカーさん。

 

iPhone 5用ケースのカメラホールが大きい理由

3台目iPhoneに思うこと

iPhone4Sから1年も経たない内に機種変するのは流石に早いとは思うけれど、iPhoneユーザーになって以来、3GS、4Sとマイナーチェンジモデルを使って来た僕にとっては、デザイン変更の節目に立ち会えるのは感慨深いものがある(ここでいうマイナーチェンジとは、単純に筐体デザインの刷新、ナンバリングの変わった機種ではない機種を指しています)。たまたまSからSへのタイミングだっただけだったけど、「4」を横目に3GSで我慢するのは正直しんどかった。

3Gから3GSや4から4Sへのバージョンアップの方が確実だと自分にも言い聞かせて来たし、端末的にも完成されたものをブラッシュアップしているので安心感もある。市場的にみてもユーザーやケースメーカーのノウハウが蓄積されているので、その恩恵を受けることが出来る。そんな意味でも3GS、4Sは確かに「正解」なローテーションだった。でも、それでもメジャーアップデート高揚感には勝てない! Appleの気合いの入れ方だって違うはずだ。今回iPhone5に変えて、あらためてそんなことを考えたりしました。

さいごに

さて、iPhone5を手に入れて浮かれている僕ですが、冷静になって考えると、僕は5より4/4Sのデザインの方が好きだ。高級感やシックなデザインは5の方が上だが、総合的な筐体デザインのバランスは4/4Sが完璧だったと思う。そう思うと「iPhone」は4/4Sの時点で完成され、iPhone5からは次のステップに移ったんだと思う。それは守るための戦いか、攻めるための戦いか。Appleには常に後者であることを望む。iPhoneはサイコーのガジェットだ。