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ずっと愛用していたRead It Laterが一新! 「Pocket」と改名しちゃうくらい本気のアップデート

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「あとで読む系」サービスで有名なRead It Laterがメジャーアップデートでデザインを一新さらに名前まで変わってしまいました。

新しい名前は「Pocket」

アプリだけでなく、サービス自体が改名、テイストの変更となったようです。個人的には栞が折れ曲がったロゴとかイメージカラーとか前の方が好みだったけれど、今回の落ち着いた配色はまとまっていていい感じ。なにより使い勝手が向上して使いたいと思わせてくれます。以前#5appという自分に影響を与えたアプリ5選を選んだ時にも、最も影響を与えてくれたであろうと真っ先に選んだお気に入りのアプリが"Read It Later"でした。 

Instapaper、Readabilityなどの主要の「あとで読む」サービスの中でもRead It Laterが好きな理由はクリップや閲覧などの動作が軽いことです。かなりの数クリップしてもサクサク動いてくれます。"あとで読む"といっても読まない事も多く、僕にとって"あとで読む"サービスとは『ブックマークするほどでもないけど、覚えておきたい、あとで見たいネタ、などを簡単に保存しておいてくれるサービス』と捉えています。

"iPhoneで見ている記事を一旦Read It Laterへ投げてMaciPadで見る"という当たり前の使い方も便利ですし、お気に入りの記事は既読にせず残したままにしたりもしています。あらゆるメディアから情報を簡単に集約できて、見たいものを見たい時に見る。その為の検索は優秀かつ軽快。テレビを見る事がない僕にとって、無くてはならない存在と言えます。言うなれば僕のNo.1iPhoneアプリ#1appと言っても過言ではないです。

リニューアル前の"Redesign"宣言にワクワクして待ってました。

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Pocketになっておしゃれなイメージにシフト

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以下はiPadアプリの画面

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"Favorite"(お気に入り)機能が追加

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iOS版も、サムネイルなどで見やすいWeb版と同じ雑誌風レイアウトに統一されました。以下はiPadポートレートモード(縦画面)。

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以下はランドスケープモード(横画面)。どちらでも見やすい。中央上部のメニューで"お気に入り"や"既読したページ"に切り替えられる。

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お気に入り、既読、削除などが一括で編集可能。

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タグを付けは以前からある機能ですが、今回のバージョンアップでまとめて編集できるので便利になりました。ますます僕の使い方に適して来た気がします。

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実際Read It Laterに鬼のように記事を突っ込んでいた僕もRead It LaterのiOSアプリは今まであまり実用的ではなかったと思います。僕の運用方法とえばもっぱらTweetbotやFlipbord、Safariからのブックマークレットでクリップ。そして、会社や家のMacで見るという感じでした。

同種のサービスReadabilityのiOS版の登場で、いよいよ置き換わるかもと思っいましたが、実際使ってみると記事を"一括編集"や"ソート"といったRead It Laterで慣れた機能が使えないので、Readabilityには浮気せず、結局Read It Laterを使っていた僕です。それでもやっぱりiOSアプリは不便なので、iPadのホーム画面にはReadabilityが鎮座。

読み物系はReadability、それ以外はRead It Later

あとで読むとはいうものの、"読み物以外のWebページもとりあえず全部放り込む"当使い方をしていたので、僕にとってRead It LaterとReadabilityは競合しないものと思えました。でも問題はあるもの。Reederなどで使い分けられるものはいいですが、Tweetbotのようなアプリには"あとで読む"サービスがひとつしか設定できないとい場合が多いです。

 一度Safariで開けば問題ないですが、それもイマイチ。結果、自分にはRead It Laterしかないと思いました。そして今回のメジャーアップデート。このアップデートで、その立場は更に強固なものになったと思えます。

Pocketで何が変わったか

簡単に言うとデザインの一新と、Web版で実装されていた機能がアプリにも反映されたということです。元々「Read It Later Queue」という名で、"Favorite"や"タグや未読、既読の一括編集"というWebブラウザのみに実装されていた機能がありました。まさにPocktの前身です。Read It LaterのiOSアプリはWeb版Read It Later(Queue)より前に登場し、iOSアプリ独自のインターフェースを持っていました。

また、iPad版のRead It LaterにはQueueよりも前に今とは違う雑誌風レイアウト表示機能もありましたが、動作が重くあまり使い勝手の良いものではありませんでした。その後、Web版にQueueが実装された後もiOS版は独自のインターフェースから変わらず、Web版で"Favorite"などを付けてもやはりWeb版でしか反映されず、もったいないなという感じが長く続いていました。

唯一の弱点を克服したと思う

僕がRead It Laterを使う上で唯一ネックだったのは上記の通りのiOSアプリの使いにくさです。何記事か毎に読み込む方式でサクサク動くWeb版と違い、iOS版では全ての記事を一度に読み込もうとするので、とにかく重い。

元々Read It Laterはソート機能や検索が優秀かつ動作が軽いので、基本的に全てRead It Laterに放りこんでおけば良いという運用方法をとってきた僕も、iOSアプリの使い辛さから結局は使わなくなり、iPhoneiPadではSafariMacではChromeでWeb版をといった使い方をしていました。Pocketへのアップデートでその死角はなくなったと言えます。あくまで個人的な意見ですが。

あとで読まない

今ではRead It Later上に何本のクリップがあるのか分からないほど貯まっています。でも上記触れた通り僕はあえてそういう使い方をしています。よく言われることかもしれませんが、あとで読むとして保存したからといってそれを読むのか? ということ。すぐ読んでしまわなかったものをあとで読むものとしてとって置いても読まないことが多いです。特に僕は積みゲーとか積ん読とか後回しにして結局やらないことにかけては天才的にやりません。なので最初から"あとで読む"とは考えずに放り込みます。

それじゃあ"後で読みたい"と思った時にはどうするのか。そんな時に使うのがFavorite機能、もしくはReadabilityなど他のアプリを使うのもいいかもしれません。全てとりあえず放り込むことで「そう言えばあんな記事があった」や「普段使わないけど、一度調べた記事」などの記憶から検索機能で瞬時に取り出せるようにしています。今後これで無理があるなら、全てをエクスポートし、Evernoteへ1ノートとして保管するつもりです。あとは定期的にバックアップを取るようにすれば全く問題ないです。

これならRead It Later上から無くなってもこれまで通り検索がかけられます。ですが、Favorite機能やクリップ、閲覧、削除や起動の速さから、Evernoteへ送るよりRead It Later上に貯めておいたほうが便利なので、今は貯めるという方法を辞めようとは思っていません。

おわりに

Pocketになって気になる点は、"サイト別"のソートが無くなったこと(探せばあるのかも?)。貯めておく使い方をするにはちょっと不便になりました。あとはやっぱりアイコンが微妙。でもPocketでiOSアプリがWeb版と同じ機能が使えるようになったのでPocket化して更に使えるサービスになっり、全て読み込んでいた煩わしさもなくなったので、総合的には文句なしです。レイアウトが見やすくなったというだけでなく、使う気にならなかったiOSアプリが最高になって帰ってきた。僕にとってはそんな感じなメジャーアップデートでした。

Read It Later Proは有料アプリでしたが、Pocketになって今はライト版、Pro版が統合されて、無料になったそうです。僕にとっては、なくてはならないWebサービス/アプリなので、マネタイズをどうするのかが気になるところです。まだ使ったことがない人はぜひ試してみてください。

ありがとうRead It Later、これからもよろしくPocket。