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7インチタブレットを前にして、第3世代iPadを持っている僕はどうしたか

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photo credit: Ownipics via photopin cc

iPad mini登場、Kindle日本上陸と、立て続けに僕の物欲を刺激する発表があり、どれかは買うつもりだったので、どれにするか悩んだ末、決めました! 僕が買うことを決めたのはiPad miniKindle Paperwhite 3G」の2つ。その代わり、半年間だけ新しかった「新しいiPad(以下、iPad 3G)」はお役御免ということになります。本当は10インチのRetinaディスプレイは手元に置いておきたかったですが、好奇心と懐事情により売却決定。そのおかげで、今回の出費は0円に抑えることができる。…ハズ。

iPad

iPad miniが発表される以前は、NEXUS 7を買おうかと思ったこともあります。ずっとAndroid端末に触れてみたいと思っていたので、エントリーモデルとしてはすごく魅力的な端末だと思えたからです。でも未発売の32GBモデルの登場も噂されていて、iPad miniの登場も期待されていた時期だったこともあり、とりあえず見送り。実際にAppleの発表を見て、思ったのは「iPad Retinaディスプレイモデル(以下、iPad 4G)」はさほど魅力的な製品ではないと思った。

当然iPadを持っていない人からすると、買って間違いない製品だとは思うが、iPad 3Gを持っている人からすると、A6Xチップ以外に大差はないように思う。iPad 3Gを持っている人で処理速度に不満は持ってる人って少ないと思うし、半年で出してくるにしてはお粗末なアップデートだと思う。単純に「Lightningコネクタ」製品に統一したかっただけなのでは? とすら思ってしまう。

 だから初代からiPadを全て買って来た僕でも今回は欲しいとは思わなかった(結局iPad 3Gを手放すから本末転倒ではあるが)。そして「iPad mini」。値段とスペックはたしかに気になる。でもよくよく考えると「これって高いか?」とも思う。当然僕が金持ちだからではなく、「他の7インチタブレットが安い分やたらと高く見えるんじゃないか」ってこと。スペックを他の機種と比較して値段の釣り合いの話をするのであれば、Windowsが天下をとっていた時代と変わらないんじゃないか。

特に他の製品を貶めたいなんてこれっぽっちも思っちゃいないが、「スペックのみで比較することの無意味さを教えてくれたのは、他でもないAppleじゃないか」と一人思うわけです。逆にそれもあって、Anndroid端末に触れてみたいという思いがある。確かにminiにもRetinaディスプレイが搭載されていればそれにこしたことはないし、iPad 4Gとの差別化のためにあえて低いスペックなんだろうなという気もする(iPhoneiPod Touchの差のように)。

それでもiPad miniのサイズは僕にとって魅力的だった。7インチでなく、7.9インチだったというのも僕の中では大きな決め手だ。今使っているiPad 3Gを僕は毎日持ち歩いている。かといって電車での移動中に取り出して使う事はない。そんな時はiPhoneを使うか、紙の本を読む。別に電車の中で使えないくらいで不便には思わないし、それだけの為にiPad miniにしたいわけでもない。でも取り回しが良くなるということは、利用シーンが大幅に変わるはず。僕はそれに期待している。

あとは重さ。新しいiPadは重い。片手で長時間持っていられない。なんいしても、軽いのはいいことだ。毎日持ち歩くデバイスだからこそ、小さく軽いのは魅力だ。解像度以外でiPad2の完成度は高かった。そしてRetina化した3rdは重くならざるを得なかった。miniの非Retinaである理由はそこにもあるはずだ。そして小さいながらも画面はある程度大きい。このバランスはかなり良い。またアスペクト比が変わらないので既存のアプリが使えるということからも、やはり一概に値段設定が高いとも思えない。

しかし、単純にアスペクト比が同じなら同じように使えるのかといえばそういうこともないと思う。電子書籍やブラウザのように文字の大きさが変えられるものなら見辛いということもないだろうが、単純にアプリに配置されているボタンなどのインターフェース部分には、小さくなったことで「読みづらい」、「押しにくい」といった弊害もある気がする。プロモーションビデオを見る限り、考え過ぎかなとも思いますが。こればっかりは、実際に見てみないとなんともいえない。

以上のようなことを頭の中でグルグルと考え、僕はiPad miniを購入することに決めた。

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電子書籍端末としてのタブレット

最初は、自分の仕事に直結するデバイスだと思い、期待も込めてiPadを買った。電子書籍に関するセミナーにも顔を出したり、時代に取り残されないように勉強もした。でも結局のことろら日本の電子書籍は大して盛り上がらず、僕の電子書籍に対する意欲は、鳴りを潜めることになった。可能であれば、もっと電子書籍の分野にチャレンジしたいし、そのうえでWebの知識ももっと身につけたい。その為のブログでもある。

ユーザー目線でみても、僕が欲しい本は何処で買えばいいのか、買ったとしても専用のアプリの完成度はどうなのか、不安に思うことだらけで、買えたもんじゃない。ストアが倒れれば、購入済みの書籍も一緒に無くなると言う罠が潜んでいる(それはAmazonKindleも変わらないが)。唯一可能性を感じたのは、kinoppyという、マルチデバイスに対応した紀伊國屋書店のアプリ&ストア。でも結局そこにしかない本を買う程度で、ほとんど利用していない。

結局僕は悩む前にScanSnapを購入して、所謂「自炊」ユーザーとなった。ちょうど電子書籍のブログを解説したうしぎゅう(@ushigyu)さんがはてなダイアリー「おまスキャ」を始めた時で、お世話になったのを覚えている。この時の印象が強く記憶に残っていたので、僕は後にブログを始めることになるのだが、今は関係ないので割愛。自炊を始めてみて、iPadで本を読むこと自体は快適なことで、僕はそれで満足してしまった。

ただ、液晶画面で長時間細かい文字と睨めっこする気にはなれず、雑誌のスクラップや書類、漫画を電子化して保管するというのが主な運用法だ。長時間読むならRetinaディスプレイの恩恵は凄まじい。でもiPadは重い。iPhoneでは快適に読めるとはいえ、小さい。だからこそ7インチの電子書籍リーダーにはニーズがあるんだと思う。

Kindle

そして満を時して現れたのがKindle。日本上陸は初だが、アメリカでは2007年から発売されていて、しっかりとした足場を築いてきた端末だ。電子ペーパーのひとつ"Eink"を搭載した端末の元祖というわけではないが、携帯通信網を搭載し、直接ストアから購入して買うというシステムが斬新だった(らしい)。

なぜKindleが期待されるのかといえば、通販での紙の書籍小売の実績が十分にあり、日本でもその認知度はあまりにも高い。そして元々Kindleは読書専用端末であるということも大きな要因だと思う。日本の電子書籍の殆どはスマートフォンタブレット端末上のアプリを介して購入。読むことができる。アプリの出来にもかなり左右される。iOS端末しか触ったことのない僕が何を言えた立場でもないけれど、ストア専用のアプリで「いいな」と思ったものはあまり無い。

そして結局は各社自前で顧客を抱え込もうと躍起になった結果、「あの本は何処で買えばいい?」というようなストアの乱立という結果になった。これでは安心して本なんか買えたものじゃない。その点Kindle電子書籍専用端末として独自に進化してきた実績もあり、Amazonのアカウントがあれば、KindleではないタブレットスマートフォンKindleアプリをダウンロードすることで同じ本を読むことができるという強みもある。

そしてストアの実績、規模、影響力という点で、他社を圧倒している。Kindleが"黒船"と呼ばれる所以だ。Kindleは尻込みしてきた日本の電子書籍市場を加速させるサービスなんだと思う。かと言ってAmazonで買えば安心かということもないし、1社に依存するのはどうかとも思う。だからこそAppleや日本の出版社にはもっと頑張って欲しいと思う。寧ろ対応せざるを得ない環境が出来上がったというだけでも、Kindleが日本上陸を果たした事には意義があると思う。良いほうに変われ。出版業界。

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おわりに

そんなこんなでかなり期待度の高いKindleiPad miniも買うので、必然的にKindle FireNEXUS 7は選択肢から外れる。そして無料で使える3G回線はKindleらしさでもあるし、本を読んでてiPhoneで調べ物とかする事も多いので、Wikipedia見れるのいいじゃないかと思う。これがKindle Paperwhite 3Gを選ぶ理由です。僕がAndroidを手にするのはまた暫く先になりそうだ。

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