愛に生きるライオン

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iPod nano 1stがiPod nano 6thになって戻ってきた

 

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初代iPod nano(第1世代)を修理に出したら、iPod nano 6G(第6世代)になって返って来た。修理に出したのは初代iPod nano(4GB)、戻ってきたのはiPod nano 6G(8GB)でした。 

 

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色は選べなかったのですが、運良く色はシルバーでした。

iPod nano (1st generation) 交換プログラム

歴代nanoの中で一番デザインが好きだった1G(初代)それを本人の同意を求めるでもなく、歴代nanoの中で一番デザインが好きじゃない6Gに変えてくるとは…なかなかやりますなApple。実は11月の初めに修理に出したっきり、1ヶ月以上も修理から帰って来ないので変だなーと思いちょっと調べてみると、似たような境遇の人がいたので、まぁ待たされるものなのだろうと思いそれ以上は追求しませんでした。

 そもそもの始まりは7年近く使っていると保証期間などとっくに切れていますが。電池が高温を発する可能性があるとかでAppleが、本来有償である初代iPod nanoの電池交換を無償で行うという"iPod nano (1st generation) 交換プログラム"を始めました。完全に今更感はありましたが、確かに電池の消耗は感じていたので、無償だしと思い気軽に修理に出してしまいました。

 発送はAppleが手配したヤマト運輸のお姉さんにiPod nanoの本体のみを手渡し。え? 手渡し? と一瞬不安になりましたがまぁそういう配送もあるんだろうと勝手に納得。この時点では、当然電池だけを交換するものだとばかり思っていましたが、1ヶ月過ぎた頃にこんなニュースが目に飛び込んできました。

「ヘー流石アメリカ」と思っていましたが、部品がなくなったのかなんなのか、これ以降はどうやら6Gが送られてきているようです。そんな情報もあり、6Gになるのも少し覚悟はしていました。『「4GB」だった1Gの容量が6Gのラインナップでは一番容量の低い「8GB」と交換してもらえる』ということもメリットの一つではあります。倍です倍。これはデカイ。ムービー再生機能やゲーム機能などの無い6Gですが、まぁ1Gも無かったし(ゲームはあったけどやらないし)いいか、と思い。最初は不覚にも少し楽しみな気もしていました。

ですが、実際届いてみると、やはり切ない。お別れをする間もなく友達が転校していってしまったかのような喪失感。もう手に入ることもないあのシックなデザイン。刻印だっていれていたのに……。やはり一言(メールでもいいので)確認くらいはして欲しかったものです。

初代iPod nanoの思い出話

僕のAppleユーザーとしての歴史はこいつと共に始まった記念すべきガジェットです。調べてみたところ、初代iPod nanoの発売は2005年。今から7年も前になります。 寧ろ6年よく保ってくれたと言うべきでしょうか。AppleからiPod nanoが発売された当初、フラッシュストレージを使ったミュージックプレイヤーは最大でも1GB~2GB程度のもの容量しかなかったと記憶しています。自分が使っていたものも、容量が1GBでMP3をドラッグ&ドロップで放り込むだけで聴けるタイプのMP3プレイヤーでした。

確か初めて手に入れたMP3プレーヤーはこれ、CREATIVEというメーカーの『MuVo V100 1GB』。

それでも、始めてデジタルオーディオプレイヤーを手にする僕にとっては画期的でした。PC上で曲名の編集をするのも楽。かさばらない。今となっては少ないと感じる1GBもMDを大量に持ち歩いていた頃とは比べれば遥かに楽で大容量な気がしました。そんな時代でもiPodは既にに大きな存在感を放ち、人気を博していたと薄っすら記憶しています。

ただ、nano以前のiPodシリーズを僕は買う気になれませんでした。記録媒体がHDDだったからです。持ち運ぶことが前提のミュージックプレイヤーなのに音飛びの危険があるというのが嫌で、大容量だと分かっていてもそれがデメリットを上回るメリットとは思えませんでした。思い込みですが。

iPod nanoの前身と言えるiPod mini(もうiPhoneの変換にすら出ない)はちょっと惹かれる思いもありましたが、やはりminiもHDD。特に当時は車でMP3プレイヤーをFMトランスミッターなどでカーステレオに飛ばすなどして音楽を聴いていました。僕が思う程脆いことは事はないと分かっていても、いつ何処で衝撃が加わるか分からない状態でHDDを使うのは不安でした(そういえば6Gになったことでnano用のトランスミッターがゴミになったな…)。

当時はまだAppleの良さというのもに触れる機会も縁もなく、WindowsよりはオシャレなPCを作るメーカーというイメージでした。それでもiPodという存在は知っているくらいには無視出来ない存在となっていたiPodシリーズ。そして僕の知らないところで徐々に人々を虜にしてきたiPodシリーズが、ついに僕の心を鷲掴みにする日がやってきます。

エンピツほどの厚さ。iPodシリーズ独特シンプルなインターフェース。美しい鏡面仕上げの背面。写真も奇麗に表示できるカラー液晶。そして、なんと言っても断固として譲れなかった部分"フラッシュストレージであること"。それでいて4GBという大容量を実現していること。その当時の僕からすれば、どれをとっても革新的で、デジタルがジェットが美しくあることの素晴らしさに気付かされ衝撃を受けました。そして僕はそのまま吸い寄せられるかのように、発売後すぐ手に入れました。

それからは、毎日仕事でMacを使うようにもなり。順調に熱心なAppleユーザとなりました。何だかんだで7年保ってくれたiPod nano。確かに急に手放すことになったのは寂しい。また、交換品の6Gは色が選べなかったりと賛否両論ある対応ですが。まずこんなことでもない限り現行のiPod nanoを使う機会はなかったかもしれません。そう考えるとまたこれも良い機会。Appleの製品を体感できる機会が増えたと思って、ガシガシ使い倒していきたいと思います。