ある日、見知らぬお婆さんに声をかけられた。近づくでもなく、話しかけるでもなく、遠くから「赤ちゃん、赤ちゃん、赤ちゃん……」と。見えなくなるまで。 それから暫く、僕らの間で「赤ちゃん」が恐怖ワードになった。そのお婆さんを思いだしてしまうから。
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